【ニュース・タイ】タイ大学統一入学制度成功も20万人以上の定員割れ

 
2019年6月23日、タイ大学長会議(Council of University Presidents of Thailand:CUPT)の議長Suchatvee Suwansawat氏は、タイ大学統一入学制度(Thai University Central Admission System:TCAS)は全5ラウンドが“非常に成功”して終了したにも関わらず、20万人以上の定員割れとなっており、タイの大学が真剣に向上する必要があることを反映している、と述べた。
 
CUPTは7月中旬、91,340コース、445,364定員を用意して12月に始まった2019年度TCASの結果について、公式な見解を発表する予定である。
 
Suchatvee氏は、大学入試の分析として、“ビッグ・データ”が使用されたのは初めてのケースであり、なぜ受験生が特定の学部を選んだり、入学を辞退したりするのか、といった行動理由が明らかになると、語った。
 
初期段階の情報からは学生ポートフォリオに基づく第1ラウンドでは受験者数が最も多く、クォータ制に基づく第2ラウンドでは最多の合格者が出た一方で、最終第5ラウンドでは辞退者の数が最も少なかったことが明らかになっている。
 
8月、CUPTはTCASシステムの改善と第1、2ラウンドで複数コースの受験生が他の受験生の機会を阻害する問題の解決方法について、大学や関連機関を招き、ブレインストーミング会議を開催する。
 
Suchatvee氏はまた、大学の研究プロジェクトが国のニーズに応え、国家戦略に対応するためのガイドラインと評価基準の策定のため、高等教育科学研究イノベーション省(The Higher Education, Science, Research and Innovation Ministry:MHESI)の大臣を招き、特別協議を実施すると述べた。
 
議長は、CUPTは大学に対し、より研究に力を入れ、新しい予算規則を守る準備をするように呼びかけてきたし、大学に対して、タイの多岐に渡るニーズ(特に農業と産業部門)や、分野横断的、大学横断的な研究提案を予算配分のためにどのように準備すべきかについて伝えてきたと述べた。
 
2019年6月25日
 
The NATION:Over 200,000 uni seats empty despite TCAS being successful
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
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