イギリスに拠点を置く教育およびキャリアコンサルティング会社であるQSによる2020年QS世界大学ランキングでタイの大学8校のうち3校がランキングを上げた。
 
チュラロンコン大学（Chulalongkorn University：CU）は7年連続でタイの大学ではトップとなり、昨年の274位から24位順位を上げ、247位であった。2番目に順位の高かったマヒドン大学（Mahidol University）は昨年から66位順位を上げて314位、3位のチェンマイ大学（Chiang Mai University）は651-700位から601-650位に順位を上げた。
 
一方他の5大学は昨年と同じランクを維持した。タマサート大学（Thammasat University）は601-650位、カセサート大学（Kasetsart University）、キングモンクットトンブリ工科大学（King Mongkut’s University of Technology Thonburi）、コンケン大学（Khon Kaen University）およびプリンスオブソンクラー大学（Prince of Songkla University）は801-1000位であった。QSランキングでは500位以下の大学は特定の順位を付けていない。
 
チュラロンコン大学学長のBundhit Eua-arporn氏は、チュラロンコン大学は今年多くの分野で高いスコアを獲得しており、このランキングは大きな成果である、と語った。Bundhit学長は「チュラロンコン大学は7年連続でタイの大学内でトップになった業績を誇りに思っている。」と述べた。
 
QSは9万4千人の研究者と4万4千人の職員の調査と1,180万の研究論文と1億の引用分析により、82地域、1,000大学を順位付けした。
 
大学は以下の6つの要素に基づき評価される：学術的な対外評価（40％）、雇用者からの評価（10％）、教員－学生比（20％）、教員あたりの論文引用数（20％）、外国人教員の比率（5％）留学生の比率（5％）
 
今年のランキングでは1位マサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of Technology：MIT）、2位スタンフォード大学（Stanford University）、3位ハーバード大学（Harvard University）、4位カリフォルニア工科大学（California Institute of Technology：Caltech）、という結果であった。
 
アジアのトップ2大学はともにシンガポールのシンガポール国立大学（National University of Singapore）と南洋理工大学（Nanyang Technological University）が占め、11位であった。
 
中国は世界トップ200研究大学のうちの19大学を占め、2016年の12大学から躍進している。
 
シンガポールとタイを除く東南アジアでは、マレーシアのマラヤ大学（Universiti Malaya）70位、マレーシア・プトラ大学（Universiti Putra Malaysia）159位、マレーシア国民大学（Universiti Kebangsaan Malaysia）160位であった。
 
インドネシア大学（Universitas Indonesia）は296位、ブルネイ・ダルサラーム大学（Universiti Brunei Darussalam）は298位であった。
 
2019年6月21日
 
Bangkok Post：3 Thai universities boost global ranking