10月1日、メディカルリサーチカウンシル(MRC:Medical Research Council)は、学習に困難を抱える子供たち数百人分のデータをAIに学習させることで、これまでの診断方法では合わなかった学習の困難さの解明に成功したと発表した。
MRCによれば、ケンブリッジ大学のMRC認知・脳科学研究チームの研究者グループは、最善の形での支援を特定するために子供たちが認知能力の詳細な評価を受けねばならない必要性がこのことによって強まる、と述べている。
学術誌「発達科学」(Developmental Science)で発表されたこの研究は、学習に困難があることから病院に通っていた550人の子供たちを対象にしたもの。研究者グループは、学習障害に関する従来の研究は既に特定の症状(ADHD、自閉症スペクトラム障害、難読症)として診断されている子供たちを対象としていたと述べた。MRCによれば、学習障害を持つ全ての子供たちを診断結果にかかわらず取り入れることで、本研究は彼らが抱える困難さの幅を、診断の分野を越えて、また分野の中で、よりよく捉えることができたとされている。
MRC:Scientists use AI to develop better predictions of why children struggle at school