【ニュース・イギリス】研究者文化の大規模な調査で高レベルのストレスと不安感が明らかに(1)

 

 
2020年1月15日 Wellcome が行った研究者に対する大規模な調査によって、長期間労働や厳しい職場環境の中で、研究者としてのキャリアを安心して
追求できると答えたのは研究者の3分の1未満
であることが分かった。

 
英国内及び国外の4000人の研究者を対象としたWellcome の調査から、研究を仕事としている多くの人たちが厳しいプレッシャーに直面している
ことが判明した。

 
多くの研究者が研究に身を置くことに誇りを持っていると答えているにもかかわらず、5人に4人は、厳しい競争が他者への不寛容または過酷な
職場環境を生み出ていると考えており、ほぼ半数が長時間勤務を強いられていると感じている。

 
さらに、回答者の3分の2近くがいじめや嫌がらせを目撃しており、3人に1人しか、このような行為について率直に話すことに抵抗を感じておらず、
多くの人が適切な行動が取れるかどうか自信がない。

 
2019年9月に Wellcome は調査を再考し、研究者の文化を改善するための新しい施策に着手した。
現在の研究者の慣行は全てにおいてアウトプットを最優先しており、このことは研究者の心の平穏を損ない、研究自体の質を悪くしている。

 
調査は学界全体からこれまでの経験を聞き、第1歩としていかに創造的、包括的で率直な研究文化を構築するかのビジョンを伝えることを目的
としている。
 


Wellcome Trust(出典): Largest survey into research culture reveals high levels of stress and insecurity


地域 西欧
イギリス
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