【ニュース・イギリス】 学位の信頼性を検証するための新しいOfSの調査

 
2022年9月2日、学生局(OfS) は英国の優秀学位である First と Second Upper (2:1) の取得率が急上昇しているため、3つの高等教育機関に対する調査を開始した。

 
これは、イングランドで First を授与される率について、2010/11年度の15.7%から2020/21年度では37.9%と2倍以上も増加したという分析が今年初めに発表されたことを受けてのことである。この割合は Covid-19 の流行が始まる前から公的機関などで取り上げられており、10年以上に渡ってFirst や2:1 の取得率が着実に増加している。

 
今回の調査では、対象機関に対して OfS の規制枠組み条件 B4 を順守しているかを検証する。条件 B4 は、大学やカレッジが学生を効果的に評価し、過去に授与された資格と比較し、信頼があるかを考慮した上で、学生の知識やスキルに基づき学位を授与することを必要としている。同レベルの学生の成績がより高い学位の分類で授与するように、成績を釣り上げることをするべきではない。

 
OfS がこれらの高等教育機関に対して調査を決定したことは、3つの機関に対して更なる詳細にわたる検証が必要とされる可能性を特定したことを意味する。OfS がこの調査を実施しているという事実は、対象とされる3つの高等教育機関が何らかの不正行為を行っているという解釈をするべきではない。現在のところ、OfS はこの3つの機関に関して名前を公表していない。しかし、調査の進展期状況に伴って詳細を発表していく予定である。 


学生局(OfS)New OfS investigations to examine credibility of degrees


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価