2022年7月14日、高等教育統計局(HESA)は2020/21学事年度の英国の高等教育機関の総収入は440億ポンドで、支出は424億ポンドであったことを発表した。
これは274の高等教育機関のうち、195機関が黒字を、79機関は赤字を報告した。
収入のうち、学費と教育契約の収入は53%を占めた。研究助成金と契約による収入は15%を占め、資金調達機関からの助成金は14%であった。支出の56%は人件費、2%は利子およびその他の財政費用であった。
収入と支出に加えて、2020/21学事年度の高等教育機関の流動資産は261億ポンドで、総額42億ポンドの資本支出のデータに含まれている。さらに、表では収入源、支出の項目、キャッシュフロー、上級職員の給与も示されている。
高等教育統計局(HESA): こちら から
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その他 HESA のデータで強調された内容:
- 学費からの収入は、2014/15学事年度以降、155億ポンドから235億ポンドと著しく増加した。
- それと対照的に同期間の研究助成金や授与による資金調達は60億から70億と安定して留まっている。
- 人件費は上昇の一歩を辿っている。2018/19学事年で265億ポンドのピークがあり、翌年200億ポンドに下がったが、2020/21学事年度では236億ポンドと増加した。
- 総収入で最高基準に達している大学は University of Oxford (24億ポンド)、University of Cambridge (22億ポンド)、University College London (16億ポンド)。
- スコットランドの大学では University of Edinburgh (12億ポンド)がトップで、全体でも4位であった。
- ウエールズでは University of Cardiff (6億500万ポンド)、がトップで北アイルランドでは Queen’s University Belfast (3億9,800万ポンド)であった。
- UCL は設備投資額で最も多く2億9,800万ポンドで、次点の University of Cambridge よりも1億ポンド上回っていた。
University Business: Income for UK higher education institutions totals 44 billion HESA
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