【ニュース・イギリス】学生満足度調査:Covid-19後の回復傾向が見られるが、一部の学部では遅れがある

 
2022年7月6日、学生局(OfS)は今年の 学生満足度調査(NSS)を発表し、教材などの利用に対する肯定的な評価が増えたが、教育の質に関しては依然として Covid-19 以前の水準より低下していることがわかった。

 
この調査は、今年英国全体で325,000件の回答を得た世界でも最大級の調査である。教育の質に関する学生の見解として、それぞれの大学及びカレッジで大きな違いがあるが、全体的には改善が見られることがわかった。

 
学部によってもその見解にばらつきがあり、獣医学部の89%の学生は、自身の学部の教育の質に関しては肯定的であるが、英国全体でコンピューター学科の学生は76%となっている。また多くの学部で Covid-19 後からの回復の兆しを見せているが、医学部・歯学部および物理科学部において、教育の質に関する質問では肯定的な評価がさらに低下している。

 
しかし、対面式の授業がほとんどの学部で再開されてきており、NSS に対する回答では大多数の学生は自分のコースに関して全体的に肯定的であることがわかった。授業での学習教材の利用に関して肯定的であると感じている学生が大変多く、イングランドでは2021年が73%であったのに対し、81%であった。全体として、80%の学生が教育の質に関して肯定的であり、2021年と比べると変わらないが、2020年では84%であったため減少していることになる。

 
イングランドで学ぶ学生のその他調査結果:

  • 77%の学生(2021年では72%)は、IT の教材や施設が学習をサポートすることに同意している。
  • 84%は、職員の講義は大変良いことに同意しており、その割合は昨年と変化はなかった。
  • 65%の学生(2021年は64%)は、授業内容はきちんと計画されており、滞りなく進められていることに同意している。
  • 71%の学生(2021年は70%)は、学部変更は効果的にその内容を伝えていることに同意している。

この調査では、授業、評価、フィードバック、授業の構成など、学業経験に関連する様々な要因について学生に質問をしている。


学生局(OfS)National student survey results show signs of post pandemic recovery though some subjects still lag

National Student Survey: NSS data overview


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ