【ニュース・イギリス】英国の世界トップクラスの研究インフラに2億1,300万ポンド

 
2021年1月6日、UKリサーチ・イノベーション(UKRI)は、既存の研究インフラの拡大及びアップグレードに2億1,300万ポンドの投資を行うこと
を発表した。

 
当該資金は、英国の研究者が Covid-19 の研究、社会経済の回復、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標(Net Zero
ターゲット)といった大きな課題に取り組む手助けをする。

 
このプロジェクトは英国全土に渡るもので、英国中に広まったそのプロジェクトは、英国の研究者に最先端の設備、施設と技術を提供し、英国の研究
とイノベーションのリーダーとしての地位を維持するのに役立つだろう。

 
この投資は、科学者、研究者そして起業家にとって英国が生活をし、仕事や革新を行うのに魅力的な場所であることを確かにするとともに英国経済
の回復にも役立つ。

 
あらゆる分野への投資

 
2億1,300万ポンドは政府の World Class Labs funding scheme のスキームで、8つの UKRI を構成するリサーチカウンシルを通して用意される。
それは、以下のように物理科学から芸術及び人文科学まですべての分野の投資をカバーしている。

  • ウイルス研究を促進し、コロナ禍のCovid-19の研究で頻繁に使用されている装置を取り 換えるための最先端技術の顕微鏡などの科学設備。

     

  • ハードウェアやソフトウェアのアップグレード:
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    ・高度な解析能力と容量の向上をもたらし、センターが、Covid-19 がどのように都市部における移動性や社会経済活動に影響を与えて
     いるかを明らかにすることを可能とするアップグレード。

     
    ・コロナ禍が、在宅学習、家族の関係などといった英国の家庭においてにどのような影響をもたらしているかについて理解するために行う
     家庭調査を拡張するためのアップグレード。

     

  • 風、波そして気流の実験が同時に可能なプリマス大学の浮体式洋上風力タービン。固定した洋上風力タービンのためのサイトが限られる
    ことを考慮すると、浮体式洋上タービンは英国が Net Zero ターゲットを達成する手助けをするためにますます重要になるだろう。
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  • 環境の持続可能性のコミットメントの一部として、研究サイト、環境研究センター、船 舶、航空機そして研究室における再生可能
    エネルギーの近代化及び投資。
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  • 英国全土の地域における研究能力の違いに対処するための研究インフラ。これにより地域経済の成長と政府の課題を支援。
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  • Covid-19 に対して研究者の安全を確保するのに役立つ研究インフラの変化。これにはレイアウトや作業場をより遠くに移動させる装置
    を付け加える変更、スクリーンの設置、そして空気処理やフィルタリングシステムの改良が含まれる。
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  • ギャラリー、図書館、アーカイブそして博物館の近代化。これにより我々を過去に根付かせる手助けをし、我々の未来を守るための
    イノベーションを示し、そして何世代にもわたって地域コミュニティに役立つことになる。

 
3億ポンドのコミットメント

 
これは Alok Sharma ビジネス大臣によって2020年7月になされた3億ポンドのコミットメントの第2弾である。第1弾の世界クラスの科学研究所
への8,800万ポンドの投資は2020年10月に発表された。

 
この第2弾は、英国の研究とイノベーションを強化し、非常に優れた研究を実行する科学コミュニティの能力を守り、科学研究とその成果
における英国の卓越を維持する。

 


UKリサーチ・イノベーション(UK Research and Innovation: UKRI): 
New Turing scheme to support thousands of students to study and work abroad


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