【ニュース・イギリス】GuildHEはUKRIに大学院研究の資金提供の構造を改革するよう求める

 
2022年5月26日、University Business は英国の57の専門的な高等教育機関を代表する GuildHE が UK リサーチ・イノベーション(UKRI)に対して国内研究資金提供先の多様性を求めた。

 
GuildHE は、UKRI に対して現行の資金提供構造では小規模及び専門性の強い機関を締め出していると、警告した。

 

UKRI は今年の初めに高等教育機関に対して、将来の大学院研究資金に関して、若手研究者の経験の向上のための見解を求めた。

 
GuildHE はアート学校、パフォーマンスアート学校、STEM カレッジ、いくつかの中規模な大学を含む57の専門的な高等教育機関を代表しており、そのメンバー大学は大学院研究課程において入学と卒業に関して独自なモデルを提供しているという。

 

これらの学生は、「研究会議より資金提供を受ける可能性が低く、特にパートタイム、成人学生、女性には可能性が高い。」と GuildHE は述べた。
また、UKRI の新しい 大学院研究者(PGR)に対する取組は、GuildHE のメンバー大学において、「高等教育機関の中で多様性を十分に配慮し、研究における成立、維持、開発に関する構造的課題を認識することを望んでいる。」と述べた。

 

また GuildHE の小規模機関でも博士号取得の教育の釣り合った機会を作ることを提案している。大規模な機関が行う大企業や組織とのパートナーシップとのマッチング・ファンドを利用する小規模機関はほとんどない。また UKRI は大規模な機関が小規模の機関との提携することを奨励することも提案している。

 

GuildHE は、従来の博士号課程の機関に恩恵をもたらし、新しいモデルは恐らく Collaborative Doctoral Awards に似ており、研究、実践、もしくは研究界に組み込まれた博士課程の学生はよりよく向上していく可能性があること示唆している。多くの GuildHE の大学の博士課程の学生は、「専門的な博士号、応用研究、実践研究の方面に進むが、比較的低い名声/価値という認識があるので、代替の進路はほとんど認識されていない。」
 

GuildHE の大学の博士課程の学生は芸術、演劇、農業、獣医学、ホスピタリティ、整骨医療、スポーツ科学など多岐にわたる分野を学習している。
 

GuildHE は、UKRI に対して、大学院研究課程にいる少数民族系の学生経験に関する2022年1月の報告書で行った提言に基づいた措置を取ることを求めた。その主な提言として、少数民族の背景を持つ多くの大学院生の「所属意識」の欠如を改善する必要性があった。そのため、それらの学生に対して、「彼らの生活環境を理解する研究界および産業界とのつながり」を構築することが鍵となる。

 


University Business: GuildHE urges UKRI to reform PGR funding structures

GuildHE: GuildHE Response to UKRI Call for Input to New Deal for Postgraduate Research


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング