2017年12月1日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE:Higher Education Funding Council for England)は知識交換評価制度(KEF:Knowledge Exchange Framework)の評価内容作成のため技術諮問会を立ち上げたことを発表した。
新しいKEFの評価システムの開発は大学・科学担当大臣であるJo Johnson氏によって発表され、11月27日政府が発表した産業戦略白書でも強調されていた。KEFはHEFCEに政策の準備を委託し、2018年4月からリサーチイングランド(RE:Research England)で管理する。
KEFの評価システムは知識交換に対する大学のパフォーマンス(どのように情報・専門知識・その他経済や社会に貢献できる資産などを共有するか)を一般、企業に提供するものである。その目的は、知識交換の分野における各機関のパファーマンスを公平に比較し、定期的に更新されたデータを提供することにあり、これにより大学の更なる改善やより明確な説明責任を促進し、経済的社会的なニーズへの対応及び公共資金の効果的な利用に役立つこととなる。
またKEFは2020~2021学事年度までに高等教育イノベーション基金(HEIF:Higher Education Innovation Fund)に対して£2億5,000万(375億円*)の増資など、産業戦略も支援することになる。この増資により、大学が様々な方法で様々な規模の企業と協力することで産業戦略に貢献することが可能となるであろう。
*£1を150円にて換算
Higher Education Funding Council for England:Work to develop knowledge exchange comparison framework gets under way