米国人工知能安全保障委員会（National Security Commission on Artificial Intelligence：NSCAI）は4月1日、人工知能（AI）と国家安全保障に関連する2020年第1四半期の提案事項をまとめた報告書を大統領及び連邦議会に提出した。本報告書における提案事項43項目は、

1. 早急な対応を最も必要とするもの
2. 行動を起こす上で機が熟したもの
3. AI・国家安全保障問題にとって基本的なもの

のいずれに該当するかが特定されている。NSCAI委員長のエリック・シュミッツ（Eric Schmidt）氏は、AI分野はめまぐるしく変化しており、これら提案事項43項目は、AI開発を促進する上で、行政府及び立法府にとって非常に重要になる最初の措置としている。
 
具体的な提案事項の一部は以下の通り。

• 非国防研究開発予算の増加。
• AI研究を促進するための国家インフラの作成。
• 国防総省（Department of Defense）におけるAI応用を促進するためのリーダーシップシステムの構築。
• 技術者採用方法及び人材管理プロセスの変化を通した、国防総省内でのAI人材の増加。
• 米国のAIハードウェア及び5Gシステムの取り組みに対する適切な予算割当。
• 主要同盟国及びパートナーとのSI協力の強化。
• 国家安全保障関連省庁によるAIの開発・調達・責任ある使用の確保。

 
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 

４月１日
 

National Security Commission on Artificial Intelligence：　NSCAI Submits First Quarter Recommendations to Congress