新型コロナウイルス「COVID-19」感染拡大に対応するために、大学が医学生の早期卒業を認めたり、実習の一環として医学生による患者ケアの支援を要請したりする例が見られる中、米国医学協会(American Medical Association:AMA)は、メディカルスクール及び医療機関を対象とし、医学生の関与及び早期卒業に関する指針を発表した。
本指針では、医学生には、直接患者との身体的接触なしに臨床ケアに貢献する多くの機会がある一方で、人材の需要の高い医療機関では、医学生を患者の直接ケアに関与させる必要が生じている現状を認めたうえで、大学及び医療機関に対し、医学生に対するインセンティブや強制を含むことなく、医学生が直接的患者ケアに関与するか否かを自由に選択できるようにすることを勧めている。
また、医学生には適切な保護機器と使用法に関する訓練を提供するよう指導している。さらに、大学が許可した活動において医学生が「COVID-19」に感染した場合、その診断・治療に要する費用の支払い責任を医学生に負わせないとしている。
なお、早期卒業に関しても、主要な能力の達成に基づき任意で実施するものとし、早期卒業した学生に対しても、通常の卒業生と同じ待遇で雇用するべきとしている。本指針は、こちらから閲覧可能。
4月3日
American Medical Association:
AMA issues guidance to protect med students during COVID-19
Inside Higher ED:
American Medical Association Releases Guidance on Medical Student Participation in COVID-19 Response