【ニュース・アメリカ】NICHDを含む連邦省庁、妊娠に関する知識を深めるための官民パートナーシップ研究プロジェクト「プレグソース」を立ち上げ

 
国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、妊婦から直接情報を収集することにより、妊娠に関する知識を深めるための研究プロジェクト「プレグソース(PregSource)」を立ち上げた。
 
本プロジェクトは、NIH傘下の国立小児保健発達研究所(Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development:NICHD)を含む複数の連邦省庁、専門学会、及び、非営利団体が関与する官民パートナーシップで、妊娠・出産における身体的・感情的側面を調査し、身体障害者などといったサブグループの女性が直面する際立った問題を特定することになる。
 
通常の妊娠から疾患などの要因と合併した妊娠に至るまで、より総合的な妊娠体験に関する全体像を提供することにより、同プロジェクトは、米国における妊産婦ケア向上に向けた戦略に関する情報を提供することになる。本プロジェクトに登録する女性は、オンライン調査を通して経験を共有し、自身の体験を他の参加者の経験と比較することができる。
 
また、妊娠期間を通して、体重・睡眠・ムード・つわり・身体活動の変化を記録することができる他、妊娠・出産・子どもの発達の専門家が開発した情報リソースへのアクセスが獲得できる。さらには、出産後の経験を記録することができ、例えば心疾患などのアウトカムが妊娠中の出来事に関連する可能性を特定することが可能となる。
 
なお、本プロジェクトは、18歳以上の妊婦であれば誰でも参加可能で、参加費は無料である他、参加者の情報が販売されることや、妊娠・乳児関連の製品・サービスに関する広告や製品情報を受けることはないとしている。
 
なお、本プロジェクトに関与するパートナーのリストは、「PregSource Partners」から閲覧可能。
 
2017年11月1日
 
National Institutes of Health:NIH launches PregSource, a crowdsourcing project to better understand pregnancy
 

地域 北米
アメリカ
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