国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下の国立眼病研究所(National Eye Institute:NEI)は、小型化された人工のヒトの網膜を生成することを目的としたコンペの第1ステージの募集を開始した。NEIは、ヒトの網膜オルガノイド開発を促進するために、今後3年間に亘り100万ドル以上を助成する予定である。同コンペでは、加齢性黄斑変性症や糖尿病性眼疾患などといった、失明の原因となる疾患の治療法発見を加速させ、標準化された再現可能な3D網膜オルガノイドを生成する新しいアイデアを募集する。
同コンペの第1ステージ提案書の募集は2017年8月1日まで行われ、第1ステージの賞金総額は10万ドルの予定である。また、第2ステージは、機能する網膜オルガノイド・プロトタイプの実証が必要となる開発ステージで、2017年秋に開始され、賞金総額は100万ドルとなる予定である。
なお、本コンペの詳細は、以下より閲覧可能。
National Eye Institute:3-D Retina Organoid Challenge
2017年5月4日
National Institutes of Health:NIH launches competition to develop human eye tissue in a dish
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