【ニュース・アメリカ】MITデジタル経済イニシアティブ、第2回「MIT包含的イノベーションチャレンジ」コンペの入賞団体に賞金総額100万ドル超を付与

 
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)の「MITデジタル経済イニシアティブ(MIT Initiative on the Digital Economy)」は2017年10月12日、第2回目となる「MIT包含的イノベーションチャレンジ(MIT Inclusive Innovation Challenge:IIC)」コンペの下で、経済的に不利な立場にある労働者の経済機会を改善するために技術を活用する営利・非営利団体に対し、総額100万ドル超の賞金を付与した。
 
「IIC」は、
① 金融包摂、
② 所得拡大・雇用創出、
③ スキル・適合、
④ 技術アクセス、
の4部門で競われ、各部門の大賞受賞団体4団体にそれぞれ15万ドル、上位入賞団体合計12団体にそれぞれ3万5,000ドルの賞金が付与されるものである。
 
「MITデジタル経済イニシアティブ」ディレクターでMIT経営学部(MIT Sloan School of Management)教授のエリック・ブリニオルフソン(Erik Bryniolfsson)氏は、本コンペの目標は「繁栄だけでなく繁栄を共有すること」としている。世界中から約1,000団体が参加した同コンペでは、審査員160人による審査が行われた。
 
各部門の大賞受賞団体は以下の通り。

  • 金融包摂:従来の信用度の得点を使用すると融資を受けられない可能性のある個人に対し、精神測定学及び行動科学に基づく信用度得点法を使用して融資を可能とするEFL社(マサチューセッツ州)。
  • 所得拡大・雇用創出:必需品へのアクセスがないためにメインストリームの価値連鎖から切断される僻地コミュニティに対し、デジタルアクションベースのプラットフォームを使用して地域の需要に対応し、雇用創出にも貢献するロジスティモ社(Logistimo、インド)
  • スキル・適合:伝統的資格を保有しない求職者に無料でコーディング教育を提供することにより、米国人の技術労働力拡大に取り組む非営利団体のローンチコード(LaunchCode、ミズーリ州)
  • 技術アクセス:人工知能(AI)主導のバーチャルアシスタントを利用して、大学を中退する確率が非常に高い不利な立場に置かれたコミュニティ出身の学生に対して個々に合わせた支援を24時間体制で提供するアドミットハブ社(AdmitHub、マサチューセッツ州)

 
2017年10月13日
 
MIT Sloan School of Management:MIT awards $1 million in Inclusive Innovation Challenge
 

地域 北米
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