米国実践生物学会連合（Federation of American Societies For Experimental Biology：FASEB）は2017年10月23日、研究における動物の使用を管理する連邦規制・政策・指針の変更を提案した報告書「動物実験規制改革 ～規制による負担軽減のためのワークショップからの提案～（Reforming Animal Regulations: Workshop Recommendations to Reduce Regulatory Burden）」を発表した。
本報告書で提示された提案事項は、FASEB、米国医科大学協会（Association of American Medical Colleges：AAMC）、及び、政府問題審議会（Council on Governmental Relations：COGR）の3機関による協力と、米国生物医学研究協会（National Association for Biomedical Research：NABR）による支援の下で作成されたものである。
これらは、FASEB、AAMC、及び、COGRが共同開催し、NABRが支援した2017年4月のワークショップの際に収集されたフィードバック及び意見に基づいて作成された、連邦助成受給動物研究監督に関与する連邦省庁に対する提案事項である。
これらの提案事項は、主に国立衛生研究所（National Institutes of Health：NIH）と農務省（Department of Agriculture）に向けられたもので、具体的には、
- ①大学による施設検査を年1回とすること、
- ②プロトコルの審査を3年に1回とすること、
- ③政府職員による年次施設検査を廃止するために議会が動物福祉法（Animal Welfare Act）を修正すること、
- ④施設検査は実績に問題のある施設を重点的に実施すること、
- ⑤書類作成による負担削減のために、特定の種類の研究では大学の委員会による完全な審査を免除すること、
などが挙げられている。
なお、本報告書は、「Reforming Animal Research Regulations:Workshop Recommendations to Reduce Regulatory Burden」［PDF：822.28KB］からダウンロード可能。
2017年10月23日
Federation of American Societies For Experimental Biology：New Report: Promoting Regulatory Efficiency in Animal Research
Science：United States should dramatically retool animal research rules, groups say
