【ニュース・アメリカ】DARPA、植物による自然な検知・反応メカニズムを活用して特定物質を検知するための技術を開発する「APT」プログラムを立ち上げ

 
国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)は、生息する環境下で自立し、既存のハードウェアを使用して遠隔的にモニタリングが可能な植物をベースとしたロバストなセンサーを操作する技術を開発する新規プログラム「先進植物技術(Advanced Plant Technologies:APT)」を立ち上げた。
 
DARPAによるAPTのビジョンは、環境下での刺激に対する植物の自然な検知・反応メカニズムを利用して、特定の化学物質・病原体・放射線・電磁シグナルの存在を検知するというもので、特定の種類の刺激を検知し、反応メカニズムを起動させるために植物のゲノムを修正することを目指している。
 
過去に行われた同様の実験では、ゲノムが修正された植物の生存に必要なリソースが抽出されたために当該植物の健全な成長を損ねていたが、APTでは、植物によるリソースの収集・分配を改善し、微生物・動物・昆虫・他の植物などとの間での相互作用によって自然に生じる制限の下でも成長するよう、健全性の最適化を図ることになる。
 
2017年11月17日
 
Defense Advanced Research Projects Agency:Nature’s Silent Sentinels Could Help Detect Security Threats
 

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