国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)は2017年11月15日、光と物質との間での相互作用に関する理解を深めるために「新生光・物質相互作用(Nascent Light-Matter Interactions:NLM)」プログラムを発表した。
DARPAプログラムマネージャーのマイク・フィディー(Mike Fiddy)氏は、NLMプログラムを通して、2次元及び3次元構造物質を理解するための要素を特定し、これらの物質を通して電磁波を制御するアプローチを系統的に考案することを目指すとしている。最終的な目標は、特定の特徴を持つ物質を構築する手段を解明するための予測モデル及び設計ツールを設計者に提供することである。
NLMプログラムは、
- ①モデル開発と、新しい現象予測及び設計ツールとしての利用可能性の実証、
- ②特定の応用に有用な新たな物質特定に対するモデルの実用性の試験、
- ③国防総省ステークホルダーの運用ニーズに応えるために、具体的な問題の特定とそれに対応する応用との結び付け、
の3つのフェーズに分かれており、フィディー氏は、NLMプログラムで得られた教訓は、例えば、直接目を照らすレーザーの周波数の自動的遮断や超高温管理などといった、より優れた物質の考案に役立つ可能性があるとしている。
2017年11月15日
Defense Advanced Research Projects Agency:Developing “ABCs” for Exploiting New Phenomena in Light-Matter Interactions