【ニュース・アメリカ】ACE、高校卒業直後にコミュニティカレッジに進学した学生による準学士号取得と4年制大学編入後の学士号取得との関係性を検証

 
米国教育審議会(American Council on Education:ACE)の政策研究・戦略センター(Center for Policy Research and Strategy:CPRS)は、準学士号取得が4年制大学編入後の学士号取得に与える影響を検証した報告書「4年制大学編入前に準学士号を取得することによる学士号取得への影響 ~最近の高校卒業者の検証~(The Impact of Earning an Associate Degree Prior to Transfer on Bachelor’s Degree Completion: A Look at Recent High School Graduates)」を、ワシントンDCで開催されたACEの第100回目となる年次総会「ACE2018」において発表した。
 
これによると、コミュニティカレッジから4年制大学に編入する前に準学士号を取得するか否かは、学士号取得の確率には影響しないことが明らかにされたが、コミュニティカレッジ在学中に高い成績平均点(GPA)を確保することと、編入先の4年制大学の厳選が学士号取得に繋がると予測しており、4年制大学編入を計画する学生に対しては、分析結果では顕著な違いは見られないものの、編入前に準学士号を取得することを奨励している。
 
本研究報告書は、高校卒業直後にコミュニティカレッジに進学する学生の、その後の教育的進路を検証した4部研究の3番目の報告書で、2002年に10年生を開始した生徒をその後10年間追跡した記録を分析したものである。
 
CPRS上級政策研究アナリストのジョナサン・ターク氏(Jonathan Turk)は、コミュニティカレッジ進学者の約80%は学士号取得を計画していると予測されるにもかかわらず、実際には、コミュニティカレッジ入学後6年以内に学士号を取得する学生は、全体の10%に過ぎないことを明らかにし、本研究を通して、コミュニティカレッジに入学した学生が学士号を取得する確率を高めるための、更なる見識を提供することを目指しているとした。
 
なお、本報告書は、「The Impact of Earning an Associate Degree Prior to Transfer on Bachelor’s Degree Completion: A Look at Recent High School Graduates」(PDF:1.66MB)からダウンロード可能。
 

2018年3月14日
 
American Council on Education:New Report Examines the Relationship Between Earning an Associate Degree and Bachelor’s Degree Completion
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
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