大学人事専門職協会（College and University Professional Association for Human Resources：CUPA-HR）は2018年5月14日、米国の公立・私立大学1,100校を対象に雇用に関する調査を実施した結果、大学構内の警察官及び公安担当職員採用数が、2017年の1,077人から2018年には1,403人に増加しており、増加率30％は、データアナリストに次いで、全職種で2番目に高いことが明らかにされた。
 
国際大学構内警察管理者協会（International Association of Campus Law Enforcement Administrators）エグゼクティブディレクターのスー・ライセリング氏（Sue Riseling）は、大学構内の警察官数の増加を認めながらも、大規模大学では顕著な変化はなく、比較的小規模の大学における24時間体制への移行などが主な原因と推測している。
 
また、大学構内における安全性・セキュリティ・規則順守関連のコンサル会社であるマーゴリス・ヒーリー社（Margolis Healy）最高経営責任者のスティーブン・ヒーリー氏（Steven J. Healy）は、学生数増加への対応に加え、カリフォルニア大学バークレー校（University of California at Berkeley）で極右白人至上主義者のマイロ・ヤノプルス氏（Milo Yiannopoulos）の訪問に先立って発生した暴動、バージニア大学（University of Virginia）で発生した白人国家主義者による集会、バージニア工科大学（Virginia Tech）で2007年に発生した銃撃事件などといった、異常な事態に備える動きの表れとコメントしている。
 
2018年5月14日
 
The Chronicle of Higher Education：Among the Hottest Job Markets on Campus: Police Officer