【ニュース・アメリカ】2017年の米国における民間R&D拠出額は、前年比6.8%増の4,000億ドル(9月26日)

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics)は9月26日、米国内での民間研究開発(R&D)実績に関する報告書「2017年の米国における民間R&D実績は4,000億ドルに到達し、2016年から6.8%増加(Business R&D Performance in the United States Reached $400 Billion in 2017, a 6.8% Increase from 2016)」を発表した。

 
本報告書によると、2017年に米国で企業がR&D費に投入した資金は、前年比6.8%増となる4,000億ドルとなっており、このうち自社資金は前年比6.7%増となる3,390億ドルで、他の資金源が610億ドル(2016年は570億ドル)であった。

 
また、4,000億ドルの内訳は、基礎研究250億ドル(6%)、応用研究620億ドル(16%)、開発3,130億ドル(78%)であったという。さらに、業種別で見ると、製造業界が2,570億ドル(64%)で、このうちの84%は自社資金であった。

 
一方、非製造業界は1,430億(36%)ドルで、自社資金は全体の86%となっている。自社資金以外の資金610億ドルのうち、連邦政府が240億ドルを拠出し、中でも国防総省(Department of Defense)の170億ドルが最大であった。

 
連邦政府が拠出したR&D費の97%は、輸送機器(140億ドル)、専門・科学・技術サービス(50億ドル)、及び、コンピュータ・電子機器(40億ドル)に投入されている。自社・連邦政府以外の資金源は、外国企業(180億ドル)や米国他社(170億ドル)などとなっている。

 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 企業規模別で見ると、従業員数10~249人の中小企業による拠出が全体の10%を占める一方、従業員数250~2万4,999人の大企業が53%、従業員数2万5,000人以上の巨大企業が37%。
  • R&D費に投入された自社資金3,390億ドルのうち、35%はカリフォルニア州所在企業によるもので、以下、ワシントン州(6%)、マサチューセッツ州(6%)、ミシガン州(6%)、テキサス州(5%)、ニューヨーク州(4%)などが続く。

National Science Foundation: Business R&D Performance in the United States Reached $400 Billion in 2017, a 6.8% Increase from 2016

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
統計、データ 統計・データ