【ニュース・アメリカ】2015年の人文科学博士号取得者、88%が雇用状況に満足するも、他分野専攻者とは収入などに格差

2018年6月10日、米国芸術科学アカデミー(American Academy of Arts&Sciences)のプロジェクト「人文科学指数(Humanities Indicators)」は、大学院学位保有者のキャリアの成果に関する最新データを発表した。

 

これらのデータは、米国科学財団(National Science Foundation:NSF)」が資金を拠出する「米国大学卒業者調査(National Survey of College Graduates)」及び「博士号取得調査(Survey of Earned Doctorates)」からの情報に基づくもので、同データによると、2015年に人文科学博士号を取得した者の88%は現在の雇用状況に「非常に満足」または「満足」と回答していることが明らかにされた。但し、アカデミアで就職した者の満足度が91%であるのに対し、アカデミア以外で就職した者の満足度は80%で、11ポイントの格差があることが判明した。それ以外の主な結果は以下の通り。

  • 2015年に雇用されている人文科学博士号保有者の56%は、大学レベルでの指導が主な職業であるのに対し、博士号保有者全体では29%のみ。
  • 人文科学を専攻した博士号保有者の年収中央値は7万7,000ドルで、博士号保有者全体の年収中央値の9万9,000ドルとは大きな格差が存在。
  • 博士課程修了時に就職先が決定している割合は、博士号保有者全体では62%であるのに対し、人文科学博士号保有者では52%。

なお、最新データは、以下より閲覧可能。
Humanities Indicators:Job Satisfaction of Humanities Ph.D. Recipients

 

2018年6月11日

 

Inside Higher ED:How New Humanities Ph.D.s Fare

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ