【ニュース・アメリカ】エネルギー省、ロスアラモス国立研究所の運営・管理をカリフォルニア大学及びテキサスA&M大学システムに委託

2018年6月8日、エネルギー省(Department of Energy)の米国核安全保障局(National Nuclear Security Administration:NNSA)はエネルギー省傘下のロスアラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory、ニューメキシコ州)の運営・管理を委託する機関として、カリフォルニア大学システム(The University of California System)及びテキサスA&M大学(Texas A&M University)を選出したことを発表した。

 

同研究所は、核技術を開発する機密プロジェクト「マンハッタンプロジェクト(Manhattan Project)」の拠点として1943年に設立され、原子力爆弾が開発された場所として知られている。現在は、核兵器の設計・試験、米国における核兵器備蓄に関する年次報告書の作成、核兵器拡散の防止・阻止のための取り組みなどを行っている。現在の同研究所の管理はカリフォルニア大学が、工学・建設会社のベクテル社(Bechtel)とのパートナーシップの下で請け負っているが、近年、安全性及び安全保障面での失態が問題視されていた。現行の管理請負契約は、2018年9月30日に失効するが、円滑な移行のために契約が4カ月間延長されることになる。なお、テキサスA&M大学がカリフォルニア大学に加わった経緯の詳細は不明であるが、両大学は2007年以来、ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory、カリフォルニア州)の管理で協力している。

 

The Chronicle of Higher Education:U. of California and Texas A&M Win Bid to Run Birthplace of Atom Bomb

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価