【ニュース・アメリカ】2015年に米国内で行われたR&D費、前年比約200億ドル増の4,951億ドル

 
米国科学財団(National Science Foundation:NSF)傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は2017年12月14日、米国における研究開発(R&D)費に関する新たなデータ「米国における2015年のR&D費は200億ドル増の4,950億ドルで、2016年予測では5,100億ドルに増加(U.S. R&D Increased by $20 Billion in 2015, to $495 Billion; Estimates for 2016 Indicate a Rise to $510 Billion)」を発表した。
 
これによると、2015年に米国内で行われたR&D活動による支出額は総額4,951億ドルで、R&D活動実施者による報告に基づくと、2016年のR&D支出総額は5,100億ドルと推測されることが明らかにされた。これは、2014年のR&D支出が前年比215億ドル増、2015年が同197億ドル増であったことが反映されており、2016年は同148億ドル増となることが予測されている。2014年と2015年の増加は、主に企業によるR&D活動実績レベルが高かったことに起因する。
 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 2015年のR&D支出内訳を活動実施者別に見ると、米国内企業によるものが全体の72%を占める3,556億ドルで最大。これに次いで高等教育セクタが全体の13%の647億ドル、連邦政府が11%の543億ドル、非営利団体が4%の197億ドル。
  • R&D資金提供者は、ビジネスセクタが全体の67%に相当する3,332億ドルを提供。これに次いで、連邦政府が全体の24%に相当する1,209億ドルを提供。
  • 種類別では、基礎研究活動目的で全体の17%を占める835億ドルを支出。応用研究には全体の20%の972億ドル、実験的開発に64%の3,145億ドルを支出。
  • 2015年のR&D費総額は、国内総生産(GDP)の2.73%に相当。これは2014年の2.73%、2013年の2.72%からほぼ横ばい。一方、2009年にはこの割合は2.79%であった。

 
2017年12月14日
 
National Science Foundation:U.S. R&D Increased by $20 Billion in 2015, to $495 Billion; Estimates for 2016 Indicate a Rise to $510 Billion
 

地域 北米
アメリカ
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