【ニュース・アメリカ】米国科学工学医学アカデミー、複数データ源からのデータ統合を可能とする新機関の設立に関する提案をまとめた報告書を発表

 
米国科学工学医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は2017年10月2日、連邦統計機関に対し、より関連性あるタイムリー且つ詳細な統計を提供するために、複数のデータ源からのデータを組み合わせることを可能とする新たな機関の設立に関する提案をまとめた報告書「連邦政府統計、複数データ源、及び、プライバシー保護 ~次のステップ~(Federal Statistics, Multiple Data Sources, and Privacy Protection: Next Steps)」を発表した。
 
本報告書は、2017年1月に発表された報告書「連邦統計におけるイノベーション ~プライバシーを保護しながらのデータ源統合~(Innovations in Federal Statistics: Combining Data Sources While Protecting Privacy)」を基盤として作成されたもので、新たな機関の構造に関するオプションの検証、複数の情報源を統合しながら個人のプライバシーを保護するためのアプローチの特定、及び、職員研修を必要とする分野の特定などを行っている。
 
同報告書は、データを統合する新機関は、重要な経済・社会・保健指標に関する政策決定者に対し、より詳細且つタイムリーな最新情報を提供できる可能性があるとし、新機関設立に向けたプロセスの詳細や、実行に向けた提案事項を提供している。また、政策及びベストプラクティスに関する情報・助言を新機関に提供するために、プライバシーに関する諮問委員会の設立を提案している。
 
この他、新機関の所属に関する様々なオプションにおける長所・短所を検証し、新機関の管理構造に関する提案事項を提示しながら、新機関がデータ提供者及び利用者に対する責任を負う機関となることを提言し、同機関ディレクターは、連邦統計機関、プライバシー専門家、同機関が使用するデータの保有者、及び、統計データの利用者などの代表者で構成される理事会に対する報告責任を負うべきとしている。
 
なお、本報告書は、「FEDERAL STATISTICS, MULTIPLE DATA SOURCES, AND PRIVACY PROTECTION」から閲覧可能。
 
2017年10月2日
 
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:Report Offers Guidance to Federal Government on Creating a New Statistics Entity to Combine Data From Multiple Sources While Protecting Privacy
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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