クラリベイト社は11月16日、過去1年間に発表された研究論文の引用件数が高い研究者の2021年版リストを発表した。同社の調査によると、研究成果による当該専門分野での影響力が非常に高い研究者は世界で約6,600人いるという。主な結果は以下の通り。

• 70カ国以上の研究者6,602人が発表した研究論文の引用件数が非常に高く、このうち3,774人は特定の単一分野で、2,828人は複数分野を越えて高い影響力を持つ研究者。

 

• 研究論文引用件数が高い研究者6,602人のうち、米国研究機関に所属する研究者は全体の39.7％に相当する2,622人で、2018年の43.4％から低下。但し、2010年～2020年に ウェブ・オブ・サイエンスに研究論文が掲載された米国研究機関所属研究者は全体の24.7％で、米国拠点の研究者は高い影響力を継続。

 

• 研究論文引用件数が高い研究者数が2番目に多かったのは中国本土で、全体の14.2％を占める935人。この割合は、2018年の7.9％から約2倍に増加。また、3番目に多かったのは英国で、全体の7.5％に相当する492人。4位以降は、オーストラリア、ドイツ、オランダ、カナダ、フランス、スペイン、スイスが続く。

 

• 研究機関別で見ると、ハーバード大学が214人で最多。

 

• 2020年から2021年の1年間での増加率が大きかった国は香港で、60人から79人に増加。特に、香港大学に所属する研究論文引用件数が高い研究者数が、前年の14人から33人に増加。

 

• バングラディシュ、クウェート、モーリシャス、モロッコ、ジョージア共和国の研究者が初めて同リスト入り。

 

• ノーベル賞受賞者24人（うち、5人は2021年受賞者）が同リストに含まれる。

なお、2021年版論文引用件数の高い研究者リストは、こちら に必要事項を記入後、ダウンロード可能。

 
11月16日

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