【ニュース・アメリカ】技術関連企業による2018年の米国特許取得数、第1位は26年連続でIBM社

 
特許調査企業のIFIクレイムズ(IFI Claims)社は2019年1月7日、技術関連企業による2018年の米国特許取得状況に関する年次報告書を発表した。
 
これによると、2018年の特許取得数が最多であった企業はIBM社の9,100件で、26年連続で第1位となった。2位以下は、サムスン(Samsung)社、キャノン(Canon)社、LG社が続き、上位5社は2017年と同じであった。
 
また、米国特許申請全体の46%は米国企業によるもので、アジア企業の31%がこれに続いた。但し、特許取得総数は2017年から3.5%減で、上位50企業の中でも、特許取得数が前年から減少した企業が多数あった。
 
減少率が顕著な企業には、ソニー(Sony)社(15位、21%減)、グーグル(Google)社(11位、16%減)、クォルコム(Qualcomm)社(8位、12%減)などが含まれ、2017年には上位50位以内にランクされていたフェイスブック(Facebook)社はランク外となった。
 
一方、中国企業による米国特許取得数は、全般的に増加傾向となっている。IFI社のラリー・ケイディ(Larry Cady)氏は、これほど多数の企業による特許取得数が顕著に減少した理由は不明としている。
 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 特許出願から特許付与までに要する期間は平均2年で、申請総数が2016年と2017年に減少していることから、2020年にも特許付与数の減少が見られる可能性あり。
  • 顕著な躍進が見られるのはフォード(Ford)社で、前年の15位から10位に上昇。また、アップル(Apple)社も、特許取得総数は前年比3%減ではあるものの、順位は11位から9位に上昇。
  • サムスン社の子会社による特許保有数を合計すると、IBM社が保有する特許総数を上回る。

2019年1月7日
 
TechCrunch:IBM was awarded the most patents in 2018, but overall grants declined by 3.5 percent

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
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