調査会社のギャラップ社(Gallup)は2016年12月13日、パデュー大学(Purdue University、インディアナ州)と共同で、学士号以上の学位を保有する18歳以上の米国人を対象に実施した調査結果報告書「2016年ギャラップ・パデュー指標報告書(Gallup-Purdue Index Report 2016)」を発表した。今回が3回目となる本調査は、1万1,000人超からの回答を分析したもので、その結果、回答者の52%が学士課程在学中に最低1回は大学内の就職サービス室を利用し、「非常に役立った」と「全く役に立たなかった」との回答がいずれも16%であったが、全般的に見ると、「非常に役立った」「役立った」「やや役立った」との回答合計が全体の約80%を占めることが明らかにされた。また、2010年~2016年に大学就職サービス室を利用した学生は、同時期に学士課程に在籍した回答者の61%で、1959年以前の学士課程在籍者の30%を大きく上回り、最近大学を卒業した学生の方が就職サービス室の利用度が高いことが判明した。それ以外の主な調査結果は以下の通り。
- 大学就職サービス室が「非常に役立った」と回答した者のうち72%は、大学での経験は値段の価値があると回答しており、学生にとって大学での経験を良いものとするには質の高い就職サービスが重要な要素。
- 米国大学を卒業した25歳以上の成人の2016年の失業率は2000年の2倍であるのに対し、就職率は2016年が2000年を1ポイント上回るのみで、大学は学生の就職準備に更に力を入れることが必要。
なお、本報告書は、以下より必要事項を記入後ダウンロード可能。
Gallup:Gallup-Purdue Index Report 2016
Gallup:One in Six US Grads Say Career Services Was Very Helpful