【ニュース・アメリカ】下院科学宇宙技術委員会委員長のラマー・スミス下院議員、2018年末付での議員引退を発表

 
下院科学宇宙技術委員会(House Committee on Science, Space, & Technology:SS&T)委員長のラマー・スミス(Lamar Smith)下院議員(テキサス州選出共和党)は2017年11月2日、任期の満了する2018年末付で議員を引退することを発表した。
 
下院議員として16期目を務めるスミス下院議員は、在任期間最長のテキサス州選出下院議員の1人で、2013年にSS&T委員長就任後は、学術・研究機関及び政府規制当局などとの間でしばしば論争を起こしてきた。2日に発表された選挙区民宛の書簡では、2018年の選挙に出馬しない理由の1つとして、SS&T委員長の任期が満了することを挙げており、議員引退後も他の手段で政治に関与する意向であることを表明している。
 
また、最近では、石油・ガスの採掘に反対する活動家に資金を調達するためのロシアによる取り組みに関する疑惑が再浮上した件にも積極的に関与し、10月31日には、フェイスブック社(Facebook)、ツイッター社(Twitter)、及び、アルファベット社(Alphabet)に対し、ロシアによるソーシャルメディアプラットフォームにおける反水圧破砕(フラッキング)広告の購入に関する情報提供を要請している。
 
さらには、下院司法委員会(House Committee on the Judiciary)元委員長でもあるスミス下院議員は、サイバーセキュリティに関する同委員会による権限拡大にも尽力した。この他、オバマ政権下における気候変動に対する取り組みを批判し、気候変動の主要な原因は人間による行為とする科学者の大半の意見に疑問を呈しており、排ガス規制に使用した保健データに関して環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)を、また、気候変動に関する科学論文の処理を誤った疑いで米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration:NOAA)を、それぞれ証言者として召喚したことがある。
 
2017年11月2日
 
Politico: Lamar Smith won’t seek reelection to House
 

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