【ニュース・アメリカ】デボス教育長官、4年制大学卒業がキャリア成功につながる唯一の道ではないと発言

 
教育省のベッツィー・デボス(Betsy DeVos)長官は2017年11月13日、大統領府研修生制度拡大タスクフォース(White House Task Force on Apprenticeship Expansion)の第1回会議において、伝統的な4年制大学卒業学位取得が成功のための唯一の道との考えを子どもたちに強要することを止め、研修生制度を含む現場における学習経験機会をより多くの学生に提供すべきと発言した。
 
トランプ大統領が署名した大統領令によって編成された本タスクフォースは、労働省(Department of Labor)のアレクサンダー・アコスタ(Alexander Acosta)長官が委員長を務め、デボス長官と商務省(Department of Commerce)のウィルバー・ロス(Wilbur Ross)長官が副委員長を務める他、大統領の長女で大統領府顧問のイバンカ・トランプ(Ivanka Trump)氏を始め、産業界・教育団体代表者や共和党州知事などが構成メンバーに含まれる。
 
アコスタ長官は、会議の冒頭で、求人があるにもかかわらず、必要なスキルを保有する労働者が不足するというスキル格差の問題に言及した。また、デボス長官は、ミシガン州デトロイトを拠点とする非営利団体による、高校卒業資格取得課程を含む教育と職業訓練機会を組み合わせた取り組みを称賛したが、職業訓練の進歩は民間セクタによってもたらされる可能性が高いことから、企業による職業訓練目標の達成に向けた政府による支援に関し、ビジネスコミュニティから意見を聴取する意向であることを明らかにした。
 
さらには、大学が職業訓練修了証プログラムを導入する意欲に関しては、米国コミュニティカレッジ協会(American Association of Community Colleges:AACC)会長兼CEOのウォルター・バンファス(Walter G. Bumphus)氏が、大学側は準備が整っていると発言した。
 
2017年11月13日
 
Education Week: Betsy DeVos: Stop ‘Forcing’ Four-Year Degrees as Only Pathway to Success
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
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