デジタル資格認定サービス提供企業のクレドリー社(Credly)と米国教育審議会(American Council on Education:ACE)は2018年2月22日、携帯型のデジタル資格を使用して、どこで習得したかに関わらず、学習及びスキル開発の認証を可能とするために考案された新たなイニシアティブを発表した。
本イニシアティブは、ルミナ財団(Lumina Foundation)からの助成150万ドルを受給して立ち上げられたもので、求職者及び従業員のスキル及び能力の証拠を必要とする雇用主からの需要増大に応えた取り組みとなる。本助成は、各能力の訓練プログラムのアウトカムを記録する拡大可能なプロセスの創出及び、個人に対する携帯可能でデジタル式の認証された資格へのアクセスの提供を行うために使用される。
また、機械による読み取りが可能な、大学単位や知識・スキル・能力の確認など、仕事に必要とされるスキルの正式な成績証明書の作成を支援することになる。同イニシアティブを通して、仕事の現場及び教室での学習を通して獲得する単位の取得・移行が可能となり、求職者・従業員は、個々の保有する能力をより完全な形で提示できる一方、雇用主は、求職者・従業員の能力に関する更なる詳細を把握することが可能となり、従業員教育・訓練に対する投資を最大限に活用できることになる。
ルミナ財団上級副会長兼最高戦略責任者のダネット・ハワード氏(Danette Howard)は、学生の70%は仕事もしており、社会人学生が自己の能力の確認が可能な記録を保持することで、より明確な高等教育資格取得の道が提示され、より短期間且つ低価格で必要な資格が取得できるとコメントしている。
2018年2月22日
Credly, Inc.:Nation’s Colleges and Universities Tap Digital Credential Pioneer to Translate On-the-job Training Experiences into Skills, College Credit