エネルギー省（Department of Energy）のリック・ペリー（Rick Perry）長官は2017年11月27日、マテリアル科学・化学・地球科学・生物科学における非常に困難な課題に対応する革新的な科学の進歩を促進するために、2018年度予算からエネルギーフロンティア研究センター（Energy Frontier Research Center：EFRC）に対し9,900万ドルを投入する予定であることを発表した。EFRCイニシアティブの支援を受ける研究は、エネルギー生成・利用における進歩に向けた基本的な理解を提供することになる。
 
エネルギー省は、現在EFRC 36センターに対して助成を行っているが、このうちの32センターは2014年に4年間に亘る助成を受給しており、2018年7月に助成が終了する。
 
今回のコンペは、助成継続を希望する既存のEFRCと、新たにEFRCとなることを希望する機関の両方による参加が可能で、対象は、大学・国立研究所・非営利団体・民間企業となっており、他の研究機関とのパートナーシップを含む、学際的研究チームの編成が奨励されている。
 
提案書の審査は、厳しいピアレビュープロセスを通して行われるが、量子マテリアル、触媒科学、合成科学、計装科学、次世代エネルギー貯蔵、将来の原子力エネルギー、エネルギー・水問題などが優先対象分野となっている。EFRCに選出されたセンターには、4年間に亘って年間200万～400万ドルが助成され、エネルギー省による助成総額は年間約9,900万ドルとなる見込みである。
 

2017年11月27日
 
Department of Energy：DOE to Award $99 Million for Energy Frontier Research Centers