【ニュース・アメリカ】ウィーロック大学、ボストン大学との合併に関する正式な協議を開始

ウィーロック大学(Wheelock College、マサチューセッツ州)は2017年8月29日、ボストン大学(Boston University、マサチューセッツ州)との合併に関し、両大学間での正式な協議を開始することを発表した。
これは、高等教育業界が困難な状況に直面する中で、ウィーロック大学のミッションが確実に持続されるようにするための措置で、同大学の管理者・職員・理事で構成される委員会が、2017年夏に戦略計画を策定する中で出された結論である。

 

両大学は、約1マイル離れて位置するが、ウィーロック大学は、2016年秋学期の学士課程在籍者数726人、大学院在籍者数327人という小規模私立大学で、2015年の大学基金は5,390万ドルと報告されている。
一方、ボストン大学は、2016年秋学期の学士課程在籍者数約1万8,000人、大学院在籍者数1万4,751人で、2016年の大学基金は16億5,000万ドルとされている。従って、両大学が合併される場合は、対等な合併ではなく、ウィーロック大学がボストン大学に吸収される形になる。

 

両大学は、合併に向けた協議の開始を共同声明で発表したが、具体的な時間枠は明らかにしておらず、時期に関して更なる詳細が提供されることはないとしている。ウィーロック大学は、教育、ソーシャルワーク、芸術・科学に重点を置いた3学部を保有するのに対し、ボストン大学は16学部を保有し、教育及びソーシャルワークプログラムも含まれる。合併に伴い、ウィーロック大学の教育・子どもの生活・家族研究学部(School of Education, Child Life, and Family Studies)は、ボストン大学の教育学部(School of Education)と合併し、新たに教育人間発達学部(Wheelock College of Education and Human Development)が設立されることになり、教育以外のプログラムに関しても、ボストン大学の関連プログラムと合併することになる。

 

Wheelock College:Wheelock Explores Merger with Boston University(2017年8月29日付)

 

Inside Higher ED:A Merger Brews in Boston(2017年8月30日付)

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事