【ニュース・ドイツ】連邦教育省がデジタルの才能促進を拡大

プログラミングが大好きな生徒のために、2017年5月に新しいコンテストが開かれる。それは、新企画の「青少年プログラミングコンテスト」であり、連邦教育省(BMBF)が助成する。

 

上記コンテストは、アルゴリズム的思考、及び、プログラミングで自分の力を試したいと考えている全学年の生徒を対象としている。

 

このコンテストのサイトには、小さな子供や青少年のために、さまざまな情報学の学習講座が設けられており、通常はオンライン講座で、無料である。このオンライン講座にはcode.orgのような情報学の基礎講座から「CS Circles」という名のプログラミングコースまである。

 

BMBFはさまざまな子供・青少年コンテストを助成している。「青少年研究コンテスト」、「ドイツ全国外国語コンテスト」、「青少年小説コンテスト」、「青少年作曲コンテスト」、または「青少年起業ビジネスプランコンテスト」などである。

 

BMBFは上記の新しいコンテストも含めて数々のドイツ全国情報学コンテスト(BWINF:Bundesweiten Informatikwettbewerbe)を助成しているが、毎年、1,800以上の学校から30万人以上の小さな子供と青少年らが参加する。

 

BWINFの事業は多くの研究機関、ドイツ情報学協会、フラウエンホーファーIUK情報通信研究所、そして、マックス・プランク情報学研究所から支援を受けている。

 

この新企画の「青少年プログラミングコンテスト」により、これまでの情報学のコンテストの穴が埋められたことになる。

 

「情報学ビーバー(Informatik-Biber)」は、2016年だけでも29万人以上の生徒が参加した企画であり、それは、10年以上も前から情報学におけるデジタル思考の魅力を伝えているが、予備知識を必要としない。

 

それに対して、「ドイツ全国情報学コンテスト」は、1980年以降、情報学のさまざまな課題に対してプログラミングを駆使して取り組むため専門的な知識を必要とする。

 

新企画の青少年プログラミングコンテストは、「情報学ビーバー」と、「ドイツ全国情報学コンテスト」の間に位置している。

 

このコンテストは、小さな子供や青少年に、「情報学ビーバー」で示した情報学への関心をさらに追求し、そして、自分の才能を伸ばし、できれば後に「ドイツ全国情報学コンテスト」に意欲を持ってもらうよう促すことである。

 

この新しいコンテストのスタートは2017年5月15日である。

 

「青少年情報学コンテスト」の第一次選抜では、オンラインプラットフォームを通してロボット操作をしたりバーチャルな亀の動作をプログラミングしたりというものになる予定である。

 

2017年4月3日

 

BMBF:Bundesbildungsministerium baut digitale Talentförderung aus

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
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