2016年12月5日、工学・物理科学研究会議(EPSRC: Engineering and Physical Sciences Research Council)は、イングランド、ウェールズ、スコットランドの6つの大学に対して、英国の製造業強化のための政府補助金£6,000を支給することを発表した。政府の産業戦略の柱の一つであり、マッチングファンドとして£8,750万を大学や企業が負担する。
同日、Jo Johnson大学・科学大臣は、新たな6研究機関にはEPSRCを通じてそれぞれ£1,000万を配分し、標的型生物学的医薬品、3D印刷、複合材料などの様々な分野における新たな製造技術の開発・改良を行うことを発表した。英国の経済力を引き上げるため、研究拠点に英国の17大学と200の産学連携パートナーから専門家を集め、英国の製造能力の向上と革新力の強さを生かすことにより、産業界のニーズを満たすとともに研究室から市場に出ていく商品がより多く作られるようにするもので、2020~21年までに研究・イノベーションに£20億を追加投資するという秋期財政報告を受けてのものである。
○拠点の中心大学と主な研究内容:
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(標的型健康医療)
- シェフィールド大学(先進粉末加工技術)
- ノッティンガム大学(先進ポリマー複合材料)
- ハダースフィールド大学(埋め込み型の計測器、計測情報科学等)
- ストラスクライド大学(開発された医薬材料等の社会実証)
- カーディフ大学(化合物半導体)
EPSRC website:£60 million boost to strengthen the UK’s manufacturing base through six new research hubs