【ニュース・アメリカ】2017年に経営大学院プログラムに出願した留学生数、米国では減少してカナダ・欧州で増加

経営大学院入学審査委員会(Graduate Management Admission Council:GMAC)は、経営大学院の世界的な出願傾向に関する調査結果をまとめた報告書「2017年出願傾向調査報告書(Application Trends Survey Report 2017)」を発表した。

 

これによると、1クラスの人数が201人以上という大規模な経営大学院プログラムでは、出願者数が約73%増加したのに対し、1クラスの人数が50人以下の小規模なプログラムでは、出願者が増加したのは全体の39%に留まることが明らかにされた。また、米国大学院の大規模プログラムにおける出願者数の増加は、米国人学生からの出願増によるもので、留学生による出願数の減少を相殺するものとなった。クラスの規模に関わらず、欧州・カナダ・東アジア・東南アジア・インドにおけるプログラムの大半において出願者数が増加しているのに対し、米国内のプログラムでは、パートタイム学生とデータ分析修士課程を除いては、出願者数が増加したプログラムは全体の半分未満であったことが明らかにされた。主な結果は以下の通り。

  • 米国における最近の政治情勢が留学生による出願数に影響を与えている模様で、米国の経営大学院プログラムで2017年に留学生の出願者数が増加したのは全体の32%と2016年の49%から減少。一方、カナダでは77%のプログラムで留学生の出願者数が増加して2016年の46%から増加。同様に、欧州でも67%のプログラムで留学生の出願者数が増加して2016年の65%から増加。欧州連合離脱(Brexit)投票が行われた英国でも、約3分の2のプログラムで留学生による出願数が増加。
  • 2017年の経営大学院プログラム出願者の中で留学生が占める割合は、米国57%、カナダ70%、欧州89%、東アジア・東南アジア20%で、インドは1%未満。
  • 米国の大規模プログラムは米国人学生による出願率が高く、1クラスの人数が200人以上のプログラムでは出願者の69%が米国人学生。
  • 女子学生が占める割合は、出願者全体の42%で2013年の37%から増加。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Graduate Management Admission Council:Application Trends Survey Report 2017

 

2017年9月19日

 

Graduate Management Admission Council:Largest, Most Popular Business School Programs See Application Growth

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化