【ニュース・アメリカ】NSF、「EPSCOR」プログラムの下で5州に各約2,000万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2017年9月19日、「競争研究を刺激する確立されたプログラム(Established Program to Stimulate Competitive Research:EPSCoR)」の下で、5つの州にそれぞれ約2,000万ドルを助成することを明らかにした。

 

「EPSCoR」プログラムは、研究に対するコミットメントがあるものの、他州と比較するとこれまでに十分な金額の投資が行われていない州において、研究開発能力を構築することを目的としている。
今回支給されるのは、「EPSCoR研究インフラ改善(Research Infrastructure Improvement:RII)トラック1(Track-1)」助成で、アラバマ州・カンザス州・ロードアイランド州・サウスカロライナ州・ワイオミング州の5州において、科学工学学術研究インフラの強化のために、STEM(science, technology, engineering and mathematics)分野における基礎研究・教育支援を始め、人材育成促進のために活用されることになる。
各州において助成を管理する大学と主要な研究内容は以下の通り。

  • アラバマ州:アラバマ大学ハンツビル校(The University of Alabama in Huntsville)
    低温プラズマのプロセス及び相互作用に関する理解に重点を置き、航空宇宙・製造・食品安全性などに応用する技術開発のために獲得した知識を活用。
  • カンザス州:カンザス大学研究センター(The University of Kansas Center for Research, Inc.)
    作物生産・土壌条件・水質に影響を与える微生物の能力を検証するために、植物・土壌・水生微生物とその環境特性に関する総合的調査を実施。
  • ロードアイランド州:ロードアイランド大学(The University of Rhode Island)
    ロードアイランド州全体における沿岸海洋科学及び生態系に関する研究・教育・人材育成を調整するために、「沿岸生態系検証・イノベーション・モデリングコンソーシアム(Consortium for Coastal Ecology Assessment, Innovation and Modeling:C-AIM)」を設立。
  • サウスカロライナ州:サウスカロライナ大学(University of South Carolina)
    商業的応用が可能な製品の開発をしながら、同時に複雑なマテリアルに関する基本的理解を拡大。
  • ワイオミング州:ワイオミング大学(University of Wyoming)
    環境攪乱に対する地域による反応の違いを予測するために、ワイオミング州全体における微生物を研究。

 

National Science Foundation:NSF issues new EPSCoR awards, investing in science and engineering across nation

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
研究支援 研究助成・ファンディング