米国科学工学医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は2017年5月11日、湾岸地域研究プログラム(Gulf Research Program:GRP)の下で総額320万ドルの能力構築助成(Capacity-Building Grant)を受給するプロジェクト12件を発表した。
本助成は、メキシコ湾・メイン州・アラスカ州の沿岸コミュニティに利益をもたらす科学ベースのプロジェクトを実施する地域団体を支援するものである。
今回選出されたプロジェクトは、様々な異なるアプローチを使用して、沿岸コミュニティが直面する問題に対応するもので、市民科学・環境監督プロジェクトへの参加を通した沿岸コミュニティの住民対象の訓練に重点を置いたものや、コミュニティによる災害・洪水・気候変動への耐障害性構築を支援するために考案された教育プログラム・リソース・ツールの作成・提供などが含まれる。これらのプロジェクトでは、科学者を始めとする専門家とコミュニティリーダーが協力し、情報共有の奨励やコミュニティ持続可能性の促進などに取り組むことになるが、その多くは、地域内及び全米に利益をもたらすために、助成受給者が開発したツールやアプローチを共有する予定である。
なお、今回選出されたプロジェクト12件の詳細は、以下より閲覧可能。
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:Funded Projects
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:National Academies’ Gulf Research Program Awards $3.2 Million in Capacity-Building Grants to Benefit Coastal Communities