【ニュース・アメリカ】州政府が拠出する2016年度の高等教育予算、全米平均で前年度比4.1%増

イリノイ州立大学(Illinois State University)の教育政策研究センター(Center for the Study of Education Policy)と州高等教育経営責任者協会(State Higher Education Executive Officers Association:SHEEO)は、州政府の高等教育予算に関する年次報告「州政府による高等教育に対する財政支援に関するデータの年次集計(Annual Compilation of Data on State Fiscal Support for Higher Education)」を発表した。

これによると、2016年度に州政府が拠出する高等教育予算は、2015年度と比較して全米平均で4.1%増であることが明らかとなった。また、予算がまだ確定していないイリノイ州とペンシルバニア州を除く48州のうち、39州において前年度よりも高等教育予算が増加しており、前年度から減少している州は9州のみとなっている。前年度比増加率の幅は、ケンタッキー州の0.1%増からオレゴン州の16.2%増となっている一方、同減少率の幅は、ニュージャージー州の0.1%減からアリゾナ州の14%減となっている。

また、2016年度の高等教育予算が2011年度レベルを下回る州は全部で15州であるが、2015年度に同予算が2010年度レベルを下回っていた州が25州であったことから、ここでも状況改善が見られる。なお、イリノイ州とペンシルバニア州の予算が確定すると、両州の予算規模は非常に大きいことから、全米での結果にも影響を与えるものと考えられる。

 

Inside Higher ED:State Support on the Rise

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ