【ニュース・アメリカ】米国著名大学入学担当責任者、他者への思いやりや公共の利益を重視した入学選考手続き導入に向けた取り組みを開始

米国著名大学の入学担当責任者は、2016年1月20日、入学希望者の倫理的な活動への関与を促進すると共に、成績に対する過剰なプレッシャーを縮小し、経済的に不利な立場にある学生を平等に扱うことを目的とする、大学入学選考手続き改正に向けた取り組みに関し、提案事項を示した報告書「形勢一変 ~大学入学選考を通して他者への思いやりと公共の利益を刺激~(Turning the Tide: Inspiring Concern for Others and the Common Good through College Admissions)」を発表した。

本報告書は、ハーバード大学教育大学院(Harvard Graduate School of Education)による教育者・保護者・コミュニティを支援するプロジェクト「思いやりの普及(Making Caring Common:MCC)」が開催した会議に端を発するもので、現行の大学入学選考手続きの大幅改正を目的とした2年間のキャンペーンの最初の取り組みである。

2016年1月20日現在、「Turning the Tide」に賛同する機関は85組織に上っており、これらの多くは、既に出願手続きの一部である小論文のテーマやマーケティング用資料の内容を変更したり、新しい募集要項・奨学金・地域への関与や他者への思いやりを重視した高校生対象プログラムなどを開発したりしている。

 

Harvard Graduate School of Education:Turning the Tide: Inspiring Concern for Others and the Common Good through College Admissions

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集、学生の多様性