マサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of Technology：MIT）は、ナノスケール研究のための総合施設を同大学ケンブリッジ・キャンパス（Cambridge campus）の中心部に新築し、2018年からMIT所属の研究者約2,000人による利用が可能となる予定であることを明らかにした。4階建てで延べ床面積20万平方フィートの新施設「MIT・ドット・ナノ（MIT.nano）」は、エネルギー、衛生、生命科学、量子化学、電子工学、製造などの分野における研究を支援するものとなる。同施設には、製作用空間を包含したクリーンルーム研究室及びマテリアル成長研究室が2つの階に亘って設置される他、低振動で電磁妨害を最小限に抑えた先進画像化技術専用の階、指導用研究室の階に分かれ、ナノスケール物体の高分解能表示を可能にした「コンピューター支援可視化環境（Computer-Aided Visualization Environment：CAVE）」と呼ばれるイノベーティブな指導・研究用空間などが設置される。同施設は、将来的な研究・教育ニーズに応える取り組みの「MIT 2030」の一環として新設され、2015年夏に建築着工の予定である。

URL1: http://newsoffice.mit.edu/2014/new-building-will-be-hub-for-nanoscale-research-0429