【ニュース・アメリカ】2014年の全米の高校卒業率、初めて80%越え

元国務長官のコリン・パウエル氏(Colin Powell)が設立した非営利団体のアメリカズ・プロミス連盟(America’s Promise Alliance)が、2020年までに全米の高校卒業率を90%にすることなどを目標として2010年に立ち上げた「卒業者国家(Grad Nation)」キャンペーンは2014年4月28日、米国の高校卒業率に関する年次報告書「卒業者国家の構築 ~高校中退の蔓延を断ち切るための進捗と課題:2014年4月~(Building a Grad Nation:Progress and Challenge in Ending the High School Dropout Epidemic, Annual Update April 2014)」(URL1)を発表した。本報告書は、公共政策・戦略コンサル企業のシビック・エンタプライジス社(Civic Enterprises)、ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University、メリーランド州)教育学部傘下の全員卒業センター(Everyone Graduates Center)、アメリカズ・プロミス連盟、及び卓越した教育連盟(Alliance for Excellent Education)の4組織により作成されたものである。これによると、2014年の全米の高校卒業率は初めて80%を上回る他、高校中退者のための施設の在籍者数は過去10年間で47%減少したこと、高校卒業率の向上は有色人種の生徒の卒業率向上に起因すること、及び、高校卒業基準が厳しくなった中で卒業率の向上が見られること、などが明らかにされた。また、2020年までに高校卒業率を90%に引き上げるために重点を置くべき主要分野として、①機会格差の是正、②大都市における課題への取り組み、③特別教育を受ける生徒の包含、④カリフォルニア州に対する重点的取り組み、⑤有色人種の男子生徒の卒業率促進、などを挙げている。

URL1: http://gradnation.org/sites/default/files/BGN%20Report%202014_Full.pdf
URL2: http://gradnation.org/news/2014-building-gradnation-report-released

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集、学生の多様性
統計、データ 統計・データ