エネルギー省(Department of Energy)の化石エネルギー局(Office of Fossil Energy:FE)は2017年9月7日、大学ベースで行う基礎タービン研究を支援するためのプロジェクト9件に対し、総額540万ドルを助成することを明らかにした。
本助成は、複合サイクル発電におけるガスタービンの性能・効率の向上に関連する科学的問題及び応用工学技術問題に対処することを目的とした、「大学タービンシステム研究(University Turbine Systems Research:UTSR)」プログラムの下で支給される。
国立エネルギー技術研究所(National Energy Technology Laboratory:NETL)が管理するUTSRプログラムは、ガスタービン産業に関連する様々な技術を取り扱った大学プロジェクトのポートフォリオで構成され、エネルギー効率向上や排気ガス削減などのための先進技術開発の支援に加えて、次世代の世界レベルの科学的人材を確保するために、米国大学ベースのタービン科学能力の維持・強化にも取り組むことになる。
今回選出された研究プロジェクトは、①「通気性」先進タービンのための低酸化窒素燃焼技術開発、②「通気性」先進タービンのための先進冷却技術開発、③「通気性」先進タービンのための先端マテリアル技術開発、④ビッグデータ分析、⑤先進計測、⑥加圧燃焼、の6つのテーマのいずれかに分類され、タービンの性能・効率性・排ガス削減を促進する技術開発に重点を置くことになる。
Department of Energy:DOE Selects New University Research Projects to Improve Turbine Performance