【ニュース・中国】浙江大学、AI人材育成と学際研究を推進し、次世代AIの開発誓う (5)

 
クロス変革における実証試験能力強化
 
 中国には現在8億4,000万人のインターネットユーザーがおり、AIの応用に無限の市場が創造されている。
AIはいわば「小さければ中身があり、大きければクロスできる」
ものであり、多くの学問領域がクロスし、浸透力とサポート力が
強いという特徴を持っている。

 
 被告や原告が法廷に行かずに音声・画像・動画・テキストの分析と処理を行うことで、リアルタイムで文章を発出し、予審や裁判文書の生成が
可能となる。この一連の裁判過程を完成させたのは、浙江大学のコンピュータ学部と光華法学院・アリババダルマ院・浙江省高等裁判所が共同で
研究開発した知能裁判システム「小智」ロボットである。

 
 2019年9月、小智は杭州市上城区でデビューし、わずか30分で金融貸借紛争案件の審理を完了し、司法のAI技術革新に厳格な論理・公正な解釈・
公平な判決を提供した。

 
 浙江大学では、AIの応用による経済社会発展の成果がどんどん出て来ている。知識計算エンジンは広くコンサルティング研究や漢方薬、
工学科学教育図書など多数の専門知識サービスのシステムに応用されている。知能経済計算は徳清県が知人を投資誘致の対象とするという
伝統的なビジネスモデルからビッグデータとAIを駆使した知能モデルへと転換するのを助けた。浙江大学コンピュータ学部とアリババダルマ院の
チームはミニ動画の分析と理解に基礎を置いて、ビッグデータを駆使し知識が主導するインターネット経済認知知能計算プラットフォームを
ブラッシュアップし、ミクロ・中間・マクロの3つのレベルから経済行為を理解するAIと経済の相互融合の理論と方法を作り出している。

 
 先ごろの卒業シーズンには、浙江大学は知能篆刻システムとプラットフォームを打ち出した。「見たまま得る」ワンストップ・
プラットフォームは、篆刻の認知の限界を効果的に引き下げることで篆刻の創作体験を向上し中国の伝統文化と芸術の新しい発展を発揚した。
そこから生まれた最初のAI氏名印鑑が2020年の浙江大学卒業生の記念品となった。
 

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 社会貢献