トランプ大統領は7月14日、「香港正常化に関する大統領令（The President’s Executive Order on Hong Kong Normalization）」を発令し、
中国及び香港との間でのフルブライト国際交換プログラム（Fulbright exchange program）を段階的に廃止することを発表した。

 
 フルブライトプログラムは、米国政府が出資する代表的な国際教育交流プログラムで、米国人と外国人との間での相互理解を深めることを
意図したものである。廃止対象となるのは、研究者・学生の中国・香港から米国への来訪と、米国から中国・香港への訪問の両方で、新たな国家安全
保障法の施行を含む、香港に対する中国の圧政的行動を理由としている。

 
 2019年～2020年プログラムでは、米国で4～10カ月間に亘って芸術・人文科学・社会科学の研究を行うために、香港の研究者10人が選出されて
いる。フルブライトプログラム元参加者、プログラム支持者、及び、教育者らは、本決定は大きな誤りで、米中関係の未来を築く両国の研究者に
悪影響を与えることになると主張している。
 
なお、「香港正常化に関する大統領令」は、こちらから閲覧可能。
 
7月17日
 

The PIE News：　US: China Fulbright restrictions a new blow for student mobility