【CGSIレポート】中国及び韓国のファンディングエージェンシーの事業の概要と審査システム

【概要】
独立行政法人日本学術振興会グローバル学術情報センター(以下、「情報センター」という。)は、諸外国の学術研究の動向及び学術振興機関の事業の実施状況に関する情報の収集等の業務を実施しており、平成26年度にはその成果の一部をCGSIレポート第2号「米独英のファンディングエージェンシーの審査システム」を発行した。同レポートにおいては、米国の国立科学財団(NSF)及び国立保健研究所(NIH)、ドイツ研究振興協会(DFG)、そして英国の工学物理科学研究会議(EPSRC)及び経済社会研究会議(ESRC)の諸機関の事業及びその審査システムについて報告している。このような情報センターの業務は、学術研究活動に関する強固な国際協働ネットワークの構築に向けた学振の国際交流事業の実施の参考にもされている。

学振は、平成27年5月に世界各国の学術振興機関の長が参加するグローバルリサーチカウンシルの第4回年次会合を主催するなど、世界各国の学術振興機関との間で学術の国際交流事業を推進しているが、その実りある交流のためには、相手国の学術振興機関の事業について情報を得ることが重要である。そして、その対象にはCGSIレポート第2号で取り上げた米欧諸国にとどまらず、アジア諸国など他の地域の機関も含まれることが必要と考えられる。

こうした背景の元、情報センターでは中国及び韓国の代表的なファンディングエージェンシーである中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of China: NSFC)及び韓国研究財団(National Research Foundation of Korea: NRF)について調査を行った。これらの機関と学振は、長年にわたり覚書に基づく諸事業を実施してきたことに加え、3機関の長が参加する日中韓学術振興機関長会議(A-HORCs Meeting)をこれまで計13回開催するなど緊密な関係にあり、両機関の業務への理解を深めることは、学振の事業展開においても意味があると言える。

調査結果の詳細については、事業実施の参考として本会の学術システム研究センターをはじめとする関係各部署に提供したが、本レポートは、この調査結果のうち事業の概要と審査システムに関する部分を要約し公表するものである。

なお、レポート全文はこちら(PDF)から閲覧可能。

(グローバル学術情報センター(CGSI))

地域 アジア・オセアニア
中国、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート CGSI(グローバル学術情報センター)
研究支援 研究助成・ファンディング、研究評価