【海外センターレポート・ブラジル】Times Higher Education Rankingから考察する高等教育機関の質

 

タイムス・ハイアー・エデュケーションの最新版世界大学ランキングが昨今発表され、ブラジルの大学としてはサンパウロ大学(USP)、カンピーナス州立大学(UNICAMP)が上位に入り、リオグランデドスル連邦大学(UFRGS)、ミナスジェライス連邦大学(UFMG)、サンパウロ連邦大学(UNIFESP)などがそれに続きました。

 
このTHEランキングは教育、研究(発表論文数、投資額、論文における引用数で測る影響力)、イノベーション、国際化への取り組みにおける成果の評価結果に基づき格付けをするもので、ブラジル国内の大学ランキング、特に USP、UNICAMP のポジションを反映しています。

 
また、学界での評価に基づく世界の地域別の大学ランキングも発表しており、ラテンアメリカの大学ランキングにおいても両大学は上位に入っています。

 
このランキングは大学の教育と研究の成果を評価するものですが、パフォーマンス指標は、大学内で行われる活動の影響力を数的に示しています。

 
知識の提供・移転に関しては、教員のレベル向上の継続的取り組み、新たな教育方式・技術の導入にあたっての大学・教員・学生の順応性、知識と成果の応用、これらの知識提供プロセス全体の継続的な質的評価といったより大きなコンテキストに照らし、質的に評価されなければなりません。

 
ただし、これらの評価は、高等教育機関の発展のためのベンチマーキングにおいて重要で、大学の活動・改善計画、公共政策、投資、他機関との提携を戦略的に捉えるために有効に活用できるものといえます。

 


参照リンク: Times Higher Education


地域 中南米
ブラジル
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
レポート 海外センター