去る9月1日、ブラジル教育省（MEC）は、同省傘下の高等教育局（SESU）を介して「Universidade 360 – Observatório da Educação Superior」
と題した プラットフォーム を立ち上げました。 ★1 このプロジェクトは、連邦の高等教育機関に関する統合的データを提供することを目的とし、
学部課程、大学院課程の教育に関する情報（定員、実際の入学者数、学術研究・教育活動の実績、予算、人事管理等）を集約して一般に共有する
ことで、透明性を高めることが狙いです。

 
これらの情報は、高等教育に関する政策の策定や意思決定の際の有益な資料となり、特定の学術分野、特定の機関やその所在地に関するデータに
基づき、必要な措置や施策の検討に役立てられます。

 
ここには、Censo da Educação Superior、プラットフォーム Sucupira、Coleta Capes、Tesouro Gerencial、Sistema Integrado de Planejamento Orçamentário、Portal de Orçamento Siga Brasil、Painel Estatístico de PessoalとPortal de Transparência の人事データ等の情報が集約されて
います。これらは、技術的調査、学術研究、公共政策の策定と改善を図るための重要な資料となります。

 
高等教育機関の予算、利用可能な資金、支出に関する情報を一元化して提供することで、これらの情報の収集・管理の時間・手間が省け、利用者に
とって有益なツールとなります。また、これにより情報の相反の回避、情報管理のコスト削減、政府のプログラムやサービスのより良い協調が期待
できます。

 
このプラットフォームの立ち上げは2020年に起案され、高等教育局が Data Science BR グループと共同で開発を進めてきたものです。また、オエステ
・ダ・バイア連邦大学（UFOB）、オエステ・ド・パラー連邦大学（UFOPA）、ヴィソウザ連邦大学（UFV）、ペルナンブコ連邦大学（UFPE）、
エスピリト・サント連邦大学（UFES）など多くの大学・研究機関が協力しました。

★1 参照リンク： MEC lança plataforma Universidade 360° ─ Observatório da Educação Superior