【海外センターレポート・フランス】フランスにおける研究者の養成と雇用

研究者養成は一国の研究を支える重要な要素であり、先進国ではどこも優れた研究者育成に力を注いでいる。本報告ではフランスの高等教育・研究省が2016年に発行した科学における雇用に関する報告書の一部(L’état de l’emploi scientifique en France Rapport 2016 の第2章LE VIVIER DE L’EMPLOI SCIENTIFIQUE)を翻訳したもので、研究者の養成と雇用について、豊富な統計資料を図示し、多角的に分析している。フランスでは「博士課程は研究と研究に関する専門的な経験を通して教育を受ける場であり、研究に関する職業経験である」と定義し、学生は研究者と見なされ、最低賃金以上の給与が支払われることが前提となっている。博士課程学生と企業との間で産業契約(CIFRE)が結ばれ、企業と国の補助金で給与がまかなわれることもある。専攻分野別に学位取得にかかる期間や博士号取得後の就職状況についてジェネレーション別の統計を示している。

 

報告書:L’état de l’emploi scientifique en France Rapport 2016「フランスにおける研究者の養成と雇用」~ 第2章LE VIVIER DE L’EMPLOI SCIENTIFIQUEの翻訳はこちらから閲覧可能。[PDF:1.90MB]

 

ストラスブール研究連絡センター長 宮本博幸

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 若手研究者育成、研究者の雇用
社会との交流、産学官連携 産学官連携
統計、データ 統計・データ
レポート 海外センター