【国際協力員レポート・ドイツ】研究者ネットワークとアルムナイ活動 - ドイツに着目して -

 
本稿の目的は、ドイツにおける研究者ネットワーク、アルムナイ活動の一端を明らかにすることである。筆者は日本学術振興会の国際学術交流研修により、2017年4月に研究者国際交流センター(当時)に着任、「日本学術振興会の事業経験者である外国人研究者」を対象とした「研究者コミュニティ形成支援」、すなわちAlumni Association(日本学術振興会においては「同窓会」と訳している)の支援を主に担当した。それまで筆者は、同窓会と言えば各種の学校・大学の卒業生で組織するものとのイメージを抱いていたが、「事業経験者」の括りで「研究者」をネットワーク化することが可能である、との新たな気付きを得た。その後、2018年4月からのボン研究連絡センターへの派遣が決定した。研究者コミュニティ「ドイツ語圏日本学術振興会研究者同窓会(Deutsche Gesellschaft der JSPS-Stipendiaten e.V.、略称:JSPS-Club)」を1995年に最初に組織したドイツにおいて、研究者のネットワーク化を企図する活動、各種の学校・大学の卒業生にとらわれない「アルムナイ(Alumni)」を対象とする、様々な活動が行われていることを知った。我が国においても、「事業経験者」であるアルムナイの活用、研究者のネットワークの構築が、大学・学術研究機関の国際化を推進し、教育・研究の国際競争力の強化に資することが考えられる。このような背景から、特にドイツにおける研究者ネットワーク、アルムナイ活動の一端を明らかにし、ひいては我が国の活動への示唆を得ることを目的に、本調査を実施することとした。
 
報告書全文はこちらから閲覧可能(PDFファイル:1MB)
 
【氏名】 田畑 千恵子
【所属】 産業技術総合研究所
【派遣年度】 2018年度
【派遣先海外研究連絡センター】 ボン研究連絡センター

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
レポート 国際協力員